ここからは、「格安SIMへの乗り換え方法」について詳しく解説していきます。
「格安SIMにしたいけど難しそう」というイメージを持っているかもしれません。
そもそも何から始めたらいいかわからないし、契約とか設定とかやらなきゃいけないことが多いんじゃないのと思っている人もいるでしょう。
しかし、申し込みから契約はネット上で完結しますし、乗り換え作業や初期設定も手順通りやれば30分ほどで終わってしまいます。ほとんどの格安SIMで移行方法は同じなので、どの格安SIMでも応用ができますよ!
では、格安SIMを軽くおさらいしたら、乗り換え方法や手順をわかりやすく解説していきましょう。
Contents
格安SIMと格安スマホのおさらい
まず、格安スマホは「格安SIM」を利用したスマホであることは理解できましたでしょうか。
格安SIMを影響する事業者「MVNO」は新しい携帯会社のようなもので、大手キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)から通信回線を借りることで、コストを抑えて安い料金で通信サービスを提供しています。
ドコモなどの大手キャリアで8,000〜10,000円以上かかっていた月額料金も、格安SIMに乗り換えれば毎月2,000〜3,000円ほどで利用できます。中には1,000円以下で利用するツワモノもいます。
auから格安系(mineo)のスマホに契約して半年以上経つけど大正解だった。料金が約1/3になったし、回線速度もそんなに差がない。今まで高額に支払っていてもっと早く気づくべきだった。
年間で約10万円くらいの差になるとは・・— ばんだい (@OlYL5PU1XzJaQxZ) October 13, 2017
格安SIMについてまだ不安がある方は、「『格安スマホの始め方』これから格安SIMに乗り換えたい方へ」で復習してきましょう!
格安SIMの契約はネットか家電量販店
「格安SIMはどこで購入・契約できるの?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。
今やTVCMや雑誌でも有名になりましたが、格安SIMに申し込めるのは以下のどちらか。
- 公式サイト(インターネット申込)
- 家電量販店かアンテナショップ(店舗申込)
家電量販店でもよく見る「格安スマホコーナー」や、「Y!mobile」「UQmobile」などのアンテナショップでは店舗で直接申し込むことができます。
しかし、店舗申し込みができるのは一部の格安SIMのみで、ほとんどの格安SIMはネット申し込みが基本です。
「mineo」や「楽天モバイル」など専門店舗を持っているところもありますが、店舗数はまだ少なく、都心の一部地域にしかありません。
そのうえ、店舗申し込みの場合は順番待ちや手続きに必要なものを持っていかなければならないためめんどうですが、ネット契約は家にいながらいつでもできるのでおすすめです。
申し込み前に準備しておきたいこと
大手キャリアから格安SIMへ乗り換える前に、事前に準備しておきたいことをここでまとめておきます。この準備をしておけばスムーズに移行ができますよ。
まず、格安SIMへの移行手順を確認しておきましょう。
[box04 title=”格安SIMへの乗り換え手順”]- MNP予約番号の取得(電話番号を引き継ぐ場合)
- 格安SIMへ申し込む
- SIMカードを端末にセット
- 初期設定と開通連絡
大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合は、「電話番号をそのまま引き継ぐか」「新しい電話番号を取得するか」の2パターンがあります。
今まで使っていた電話番号をそのまま引き継ぐ場合は、MNP(ナンバーポータビリティー)予約番号を取得する必要があります。このMNP手続きは電話番号を引き継ぐためのもので、新しい電話番号で契約する場合は必要ありません。
MNP予約番号の取得
MNP予約番号とは、今まで使っていた電話番号をそのまま利用するために発行される引換券のようなものです。
この予約番号を乗り換えたい格安SIM事業者に伝えることで、今までの電話番号を引き継ぐことができます。
MNPとは?
MNP:「ナンバーポータビリティ」の略で、契約中の携帯電話事業者から別の携帯電話事業者に変更しても、同じ電話番号を引き続き利用できる制度のこと。
このMNP予約番号の取得方法には以下3つの方法があります。
- キャリアの店舗で発行してもらう(手数料3,000円)
- ガラケーサイトで取得(スマホ用、PCサイトはドコモのみ)
- 電話で教えてもらう
パソコンやスマホ用のサイトでMNP予約番号を取得手続きできるのは、現在はドコモだけですので、一般的には電話でMNP予約番号を取得します。
電話で取得する場合は、キャリアごとに下記の電話番号へ「MNP予約番号を教えて欲しい」「MNP予約番号の手続きがしたい」などと伝えればOKです。
携帯・スマホから | フリーダイヤル | |
docomo | 050 | 0120-800-000 |
au | 0077-75470 | |
SoftBank | 5533 | 0800-100-5533 |
「こんなお得なプランもあります」的な案内もありますが、引き留めはあまりなく2~3分程度で終わります。電話で伝えるだけなので手間もなく、お金もかからないので、電話で取得する方がおすすめです。
電話で依頼すると↓このようなメールでMNP予約番号が届きます。
これで今の電話番号を引き継ぐための準備は完了です!
申し込みに必要なもの
格安SIMへの申し込みには、以下のものが必要になります。
- 本人名義のクレジットカード
- 本人確認書類
- MNP予約番号(電話番号を引き継ぐ場合)
格安SIMの契約・支払いは、基本的にどこの格安SIMも「クレジットカード」が必要になります。
「5分で解決!格安スマホ/SIMの注意点とデメリット【基礎講座②】」でも記載していますが、クレジットカードがない場合は、親のクレジットカードで申し込むかクレジットカードを作っておきましょう!
格安SIMへの乗り換え方法と全体手順!
では、実際に格安SIMへ乗り換えを行っていきましょう。
乗り換えるタイミングや時期については『絶対に失敗しない!乗り換える最適なタイミング』でまとめています。
まずは全体手順を再度確認しておきます。MNP予約番号の取得は済んでいるので省きます。
[box04 title=”格安SIMへの乗り換え手順”] [/box04]1. 格安SIMに申し込む
格安はたくさんありますが、どこの格安SIMに乗り換えるか決めておくとスムーズに進められます。どこの格安SIMにするか迷っている方は、『格安SIM16社を徹底比較!あなたに合った格安SIMの選び方』を参考にしてみてください。
今回は、管理人が乗り換えをした「mineo」で解説していきます!
公式サイトへいく
まずは「mineo公式ページ」へアクセスします。
公式サイトへ飛ぶと、右上やページを下に読み進めていくと「お申し込みはこちら」ボタンがあるので、それをクリックします。
案内に従ってプランを選んでいく
申し込みページに飛ぶと、契約までの流れが記載されています。それを一通り読んだら「新規で申込」をしていきます。あとはプランなどを選んでいきます。
▼プラン選択
▼データ容量やオプションなど
選ぶ内容は以下の通りです。
- プラン
- 通信タイプ
- 通話サービス(かけ放題など)
- 端末の購入有無
- SIMカードの種類
「SIMカードの種類」とは、SIMカードのサイズのことを指します。基本的には以下のような、「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類があります。
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どの格安SIMでも、SIMカードのサイズを選ぶページに「動作確認端末」というリンクがあるはずなので、そこで自分の端末はどのサイズかを確認しておきましょう。
ちなみに「iPhone」は全て「nanoSIM」です。
MNP予約番号を入力
プランなどを選び終わると、MNP予約番号を入力する画面に移ります。
ここで事前に取得しておいた10ケタの「MNP予約番号」を入力することで、今まで使っていた電話番号を引き継いで使うことがができます。
本人確認のための写真をアップロード
ネットでの契約となるため、本人確認のための写真をアップロードをします。
提示できるのは、運転免許証やパスポートなど顔写真付きのものであれば大抵OKです。
契約内容を確認して申込完了
全ての入力が完了したら、最後に契約内容の確認をします。申込内容に問題がなければ申込を進めて完了となります。
申込完了後、早ければ翌日か遅くとも2〜3日中にSIMカード(もしくは端末セット)が家に届きます。
2. SIMカードを端末に挿入
SIMカードが届いたら、いよいよ端末にセットしていきます。※ただし端末とセットで申し込んだ場合は、SIMカードがセットされた状態で届くのでこの作業は不要です。
SIMカードの挿入方法は、SIMカード付属のピンで端末の「SIMトレイ」を引き出し、挿入されている大手キャリアのSIMカードと入れ替えるだけです。
今回は「iPhone 6s」で作業を行います。iPhoneの場合は、付属のピンが購入した時の箱に入っているはずなので見つけておきましょう。
付属のピンがなくてもクリップなどで代用できますのでご安心を。
SIMカードが入っているトレイは、端末によって場所が違います。
トレイの場所やSIMカードの入れ替え方法は、申し込みをした格安SIMの公式サイトで公開されているので確認しておきましょう!
①mineoのSIMカードを枠から取り外す
②iPhoneのSIMトレイを引き出す
トレイを引き出す時は、穴にピンを指し、少し強めに押し込むとトレイが引き出されます。(意外と気持ちいいですよ笑)
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③すでに入っているSIMカードと入れ替える
SIMトレイを引き出したら、中に大手キャリアのSIMカードが入っているので格安SIM(mineo)と入れ替えてトレイをしまいます。
これでセット完了です!あとは初期設定を行っておしまいです!
3. 初期設定と開通連絡
SIMカードをセットしたら、APN(ネットワーク設定)という初期設定を行います。
一見難しそうに聞こえますが、インストールするだけなので2分で終わります。
このAPNという初期設定を行うことでSIMの開通、ネットワーク通信が可能になります。ただし、この初期設定はWi-Fi環境が必要になるので、必ずWi-Fi環境下のもとで行うようにしましょう。
APN設定は、端末が「iPhone」か「Android」によって方法が異なります。
iPhoneであれば「構成プロファイル」をインストール、Androidであればスマホ画面から操作指示に従って設定を行います。
今回は「iPhone」での初期設定を行っていきます。
①電源を入れる
②同封されている「QRコード」を読み込む
③プロファイルをインストール
QRコードを読み込むと、「プロファイルをインストール」画面が開きます。インストールするにはネットに繋がっている必要があるので、必ずWi-Fiがあるところで行ってください。
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プロファイルをインストールしたら、「設定」→「モバイルデータ通信」がONになっていることを確認してください。
これがOFFのままだと、「ネットに繋がらない」とパニクってしまいますので、必ず確認しておきましょう。
以上で初期設定は完了です。たったこれだけです。
それぞれのAPN設定は、申し込んだ格安SIMの公式サイトか、届いたSIMカードの付属に説明書が添付されているので、そちらを確認してください。
④開通の連絡をする
初期設定(APN)が終わったら、あとは開通の連絡をして終わりです。
開通連絡は、付属の説明書に回線切替の連絡先が載っているので、回線切替の電話をして格安SIMの開通となります。開通連絡後、数分でSIMが開通するのでこれにて乗り換えは完了となります。
大手キャリアの解約手続きは必要なし
と、ここまでで出てくる疑問が「大手キャリアの解約はいつするの?」ということ。特に解約手続きをしなかったので不安に思った方もいるでしょう。
結論から言うと、MNPでの格安SIMへ乗り換えをする場合、大手キャリアへの解約手続きは必要ありません。
実は、格安SIMの開通と同時にキャリアは自動解約されます。
そのため、キャリア(docomo/au/SoftBank)への解約申込などは一切せず、格安SIMへの乗り換え手順だけを踏めばよいのです。逆に先に解約をしてしまうと、電話番号を引き継げなくなるので注意してください。
格安SIMへの乗り換え方法と手順まとめ!
お疲れ様でした!これで大手キャリア→格安SIMへの乗り換え作業は終了です。
今回は「mineo/マイネオ」でご説明させていただきましたが、他の格安SIMでも同様の手順となります。各社の乗り換え時にも、公式サイト内で説明書がありますのでそちらを参考にしてみるとよいでしょう。
格安SIMのよいところは、契約期間に縛りが少ないことでもあります。音声通話SIMであれば最低でも1年間なので、もしも使い勝手が悪ければ他の格安SIMも試してみるとよいですね。
いよいよ自分に最適な格安SIMを「格安SIM16社を徹底比較!あなたに合った格安SIMの選び方とは?」を参考に選んで見ましょう!